書名 | 寂然集 |
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解説 | 題字・藤原定家筆 |
冊数 | 1帖 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 〔鎌倉初期〕写 |
欄外解説 | |
備考 | 本の大きさ一二・七×一二・八糎。綴葉装。後補の香色花兔文金襴表紙。見返しは鳥の子地に金銀切箔散らし。外題はない。扉中央に「寂然」と定家の筆があるのみで、内題もない。料紙は斐よりも楮がやや多めの交漉紙。墨付は扉を含めて十二丁。奥書はない。後半に少し虫食有。「寂然集」は、冒頭と奥書を定家が書し、本文を姉の坊門局が写した関戸家蔵本が知られる。本書はその系統の伝本から抄出する形で成立したと思われる、「異本寂然法師集」と称されるものの一本である。書陵部や彰考館蔵本と同様に、末尾に七首多い四十首本であり、その成立過程の研究に重要な資料となる。二重箱入り。内の黒漆箱の蓋には金泥で「寂然集」とあり、外の桐箱の蓋には「寂然集 定家卿筆 一冊」と右肩に墨書される。左肩に貼付された紙片には「極札二枚入/了延手紙極札」とあるが、現在は伝わらない。 |