W20070001
書名

薫集歌抄〔中古六歌仙〕

解説

伝寂蓮筆

冊数1巻
著者
絵師
版元(出版社)
刊年〔鎌倉初期〕写
欄外解説
備考平安時代後期の歌人六名の歌人別和歌撰集の最古写本。本の高さ二二・〇糎。五五糎幅を基本とする楮紙を二六枚貼継ぐ。後補の桑染色地に、『好古堂家藏書画記』に見える「一幅鮫綃五彩鮮」云々の七言律詩を織出した金襴表紙。見返しは金紙。料紙には歌の高さに合わせて天地二本と詞書の書出しに一本の計三本の墨界線を施す。金銀の砂子や泥で雲霞や下絵を描いた裏紙と、飴色の牙軸は後補のもの。外題内題共になく、初行には歌の高さで「俊頼」とあるのみ。江戸時代と思われる外箱の蓋に「寂蓮筆薫集歌抄」と墨書される。歌は一首二行書。後筆かとも思われる朱筆の集付や合点・丸点等がある。末尾には行間をたっぷり空けて「讀合畢」とあるのみ。六名の顔ぶれと撰歌数は、俊頼(六五首)、清輔(五六首)、基俊(二九首)、俊恵(五九首)、登蓮(二六首)、堀河局(二五首)の如くで、それぞれ部類されている。総歌数二六〇首。豊富な集付も注目されており、特に「拾遺古今」「良玉集」「歌苑抄」「聚集和歌集」等の散佚歌集の名が見える点で学術的価値も高い。二重箱入。外箱は桐箱、内箱は黒柿で、蓋表に竹の金蒔絵を施し内側は梨地である。『新編国歌大観』第五巻「中古六歌仙」の底本となっている。
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¥41,800,000(税込)
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