書名 | 永源寂室和尚語 |
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解説 | 五山版 三井家旧蔵 |
冊数 | 2冊 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 〔室町時代〕刊 |
欄外解説 | |
備考 | 本の大きさ二八×一六・四糎。改装藍色表紙(補修有)、外題なし。本文虫食補修済み、一部欄外に水染み有。臨済宗永源寺派大本山瑞石山永源寺開山勅諡円応禅師寂室和尚の語録。上巻に偈頌を、下巻に小仏事・説・書簡・法語・遺誡及遺偈を収める。巻末に永和三(1377)年の性均による刊語があるが、川瀬一馬著『五山版の研究』によれば本書は覆刻本のひとつで、同書所載の大東急記念文庫本と同版のもの。荒れた版木をそのまま使用した箇所ならびに補刻と思われる箇所が散見される。尚、一部ノド付近に次の丁もしくは前の丁の匡郭及び本文の一行が刷り出されており、木材の節約の為か版木一面に複数枚分が刻されていたことが推察され本邦出版史を知る参考となる。本文の上部欄外及び行間等に数人の手になる書入がある。「聴氷」「聴氷壬戌以後所集旧槧古鈔」「三井高堅印信」「三井家」(三井高堅)の旧蔵朱印、および「彦根江國寺」の墨書、その下に古い黒印有。 |