書名 | 平家物語 |
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解説 | 百二十句本 平仮名本 |
冊数 | 12冊 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 江戸初期写 |
欄外解説 | |
備考 | 平家物語の語り本系諸本のうち、各巻を十句(章)に分かち、十二巻を百二十句で構成する「百二十句本」と呼ばれる系統は七本の現存が知られるのみであったが、ここに新たな一本が出現した。本の大きさ二八・二×二二・一糎。四つ目綴じ。藍と紫、二色の打曇り表紙中央に金泥下絵入の朱色書題簽を付す。本文斐楮交漉料紙。全文ほぼ平仮名書きで漢字は若干混じるのみだが、平仮名の右脇に振り漢字がなされている箇所がある。本文と同筆の朱で章の冒頭に「第一(~百二十)句(〇印共)」の書入れ、又文中に句読点(稀に濁点も)を付す。奥書などはなく、各巻初丁右下に一顆の蔵印擦消し痕があるのみ(印文不明)。試みに各巻頭に配された目次を同系統の二本(国立国会図書館蔵本〈国会本〉・京都府立総合資料館蔵本〈京都本〉)と比するに京都本のほうに近い。一部に水染みあるも虫食なく保存ほぼ良い。古い塗箱に収める。 |