書名 | 伝授巻附録秘書・師説見聞私記 |
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解説 | 歌学 坂静山(将曹光淳)伝授 鉄心斎文庫旧蔵 |
冊数 | 2冊 |
著者 | 高津唯恒自筆 |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 享保十四・寛延三年写 |
欄外解説 | |
備考 | 二冊ともに、高津唯恒が師の坂静山(将曹光淳)からの伝授をまとめたもの。保存は良い。『伝授巻附録秘書』は元の空刷模様入り紺表紙に雲紙料紙の書題簽「傳授巻附録秘書 全」付。巻頭に「銕心齋文庫」(芦沢新二)の旧蔵朱印、および「唯恒」の朱墨署名入り。本文全十八丁、前半九丁は「本朝六義の事」「和歌九品の事」「十体之事」等で、「此傳は四品六員十義二巻之内/将曹光淳師口授之趣之別書/也 巻物に添たる委註なり/ 享保十四酉十一月廿二日 唯恒秘書」の奥書がある。中盤は「古今和歌集序引事」五丁、残四丁は「和歌三神」より「外 古今伝御家」までの六項目を収める。『師説見聞私記』は元の黒表紙に金銀箔散らし料紙の書題簽「師説見聞私記 唯恒」付。本文全二十二丁。巻頭に印切取補修有。内容は「二條家といふ事は」「冷泉家といふ事」「為兼一流といふあり」「六條家といふは」、および「師家用ゆる書名あらまし」「師家不用書あらまし」、さらに「和歌点之次第」より「いにしへ歌書紙」まで多数の口伝を箇条書きで記し、末に「此一冊は享保十三年戌甲十二月以後廿年頃迄麻布侍中光淳老師難談を聞/たる趣かきしるしたるものゝありける/をこゝかしこ拾あけく寛延三庚午/中夏私にかきつゝりたるなり秘奥/の事も交れり子孫他洩をゆるさぬ/ □酔亭縁之唯恒(花押)」の奥書がある。 |