書名 | ふしのあな物語 |
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解説 | 富士の人穴草子 |
冊数 | 1冊 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 近世初期写 |
欄外解説 | |
備考 | 大きさ二八・八×二一・二糎。共紙表紙(裏表紙なし)、四つ目綴じ。外題なく、内題は「ふしのあな物語」。本文二十五丁。毎半葉十二~十五丁。挿絵、および奥書はない。「正始三年卯月三日」の「わたの平太たね長」による富士の人穴探索とその失敗、代わって「につ田の四郎たゝ常」による人穴探索、のち帰還とその死までが記される。当該書は他伝本と比較するに「そもゝゝふしせんけん大ほさつの我てうへあまてらせ給ふ年からすきにしれんちく元年甲甲の四月八日・・・」で始まる富士浅間大菩薩の本地の記述を巻頭に持つ点や、巻末が和歌二首(「かきをくも・・・」「我手よし・・・」)で終わる点などの特徴をもつ。書写年代は近世初期と思われ、現存する伝本の中でも最も古いものの一つに数えられるであろう新出の一本である。「K Takashi蔵」(亀井孝)の旧蔵緑印有。 |