新訂万国全図

書名	新訂万国全図
解説	亜欧堂田善銅板　特大図　約一一四×一九五糎　特装　少擦れ傷み
冊数	1舗
著者	高橋景保作
絵師
版元（出版社）
刊年	文化七年序〔刊〕
欄外解説
備考	幕府の命により高橋景保が間重富・林述斎らの協力を得て制作したわが国最初の精密で近代的な世界図。アロースミス作の世界図を主に参考としつつも日本を図の中央に配置し京都中心の半球図（「定日本京師為心圖」）を付すなど独自の工夫が込められている。表紙は大きさ四九・二×二八・八糎、梅茶色の絹表紙（少擦れ）中央に金箔散らし料紙の題簽紙付（無題、一顆旧蔵朱印有）。図は金箔散らし台紙に匡郭でトリミングして貼付、折目をあえて切断し薄い布を介して繋ぐことで畳みやすさと耐久性を兼ねた形になっており、特装版としてつくられたものと思われる。地図上の沿岸部に施された緑の筆彩も制作時のものか。惜しくも表題部分など一部に擦れによる破れ、折目交差部分二か所に少傷み穴あるも虫食はない。「光鼎蔵書」（所用者不明）の旧蔵朱印有。