書名 | 伊勢物語かるた |
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解説 | 上の句下の句各二百九枚揃 筆彩色入 |
冊数 | 1組 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 江戸中期頃刊 |
欄外解説 | |
備考 | 『伊勢物語』の全二百九首の和歌を用いた四百十八枚にも及ぶかるた。札の大きさ七・一×四・八糎。上下両札ともに札の上部に歌に因む絵を、札の中ほどに小さく番号を、札の下部に句を刻し(墨によるなぞり書きあり)、絵には丹緑風の筆彩色(一部に銀泥を用いる)が施されている。札の裏面には緑と墨の二色で波紋を筆で掃いた楮紙を用いている。伊勢物語の版かるたは当時よく用いられ消費されたためであろうか、意外に伝本が少ない。当該品は手擦れはほぼなく大事にされてきたものと思われるが、惜しくも十数枚に小さな虫穴があるほか、下の句「百六十四」のみ上部に丁寧な傷み補写がある。収められる函は後代の作になるもの。 |