書名 | 松竹物語 |
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解説 | 奈良絵本 |
冊数 | 1冊 |
著者 | |
絵師 | |
版元(出版社) | |
刊年 | 江戸前期頃写 |
欄外解説 | |
備考 | 大きさ一六・六×二四・五糎の横本。紺紙金泥下絵入金砂子散らし表紙(少虫食有)中央に金泥下絵入の丹色元題簽「松竹」を付す。見返しは藍紙。本文十三丁、毎半葉十三行書き、ゆとりをもって書写している。挿絵は四図(片面三図、見開き一図)あり、古雅な趣をたたえる。日向国岩根山に湧く水を飲んでいたおかげで千二百年を生きている夫婦がいた。懿徳(いとく)天皇はそれを聞き、かの地に遷都して水を朝夕飲むと長生を保つことができたので、社を山のふもとにつくり、松と竹に姿を変えた夫婦を祀った。「いはい」(岩井・祝い)に松竹を用いる由来を語る、「祝儀物」とよばれる室町物語である。 |