弄花抄 | 一誠堂書店

書名	弄花抄
解説	源氏物語注釈　新玉津嶋社蔵本の写し
冊数	7冊
著者	三条西実隆編
絵師
版元（出版社）
刊年	江戸中後期写
欄外解説
備考	二六・五×一九・四糎の大本。藍色表紙付、外題「哢花集」。本文料紙楮紙、毎半葉十行書き。保存良。第一冊に桐壷～葵、以下同二：賢木～絵合、同三：松風～野分、同四：御幸～若菜下、同五：柏木～竹川、同六：橋姫～東屋、同七：浮舟～夢浮橋を収める。最終冊末に永正七年元奥書「此抄は六月下旬立筆・・・」、続いて「然に此物語大部ノツクリヤウ類ヒナク面白ケレハ／此巻に至リカヤウノ事モ書トゝムヘキ事ナル／ヲサモ非ス猶行末色々ノ事有ヘキ様ニウハ／ノ空ニテタル所タゝ人間ノアリサマハ皆以テ／帚木ノアリナシ夢ノ浮橋ナルコトハリナルソト／聞人見人心シリニ此物語巻ノ軸ニ此名ヲ／付タモ作者ノ心甚深ナルヲヤ」の元奥書、さらに同筆で「新玉津嶋社寶蔵之本也」と各巻末遊び紙の中央に記す。最終冊裏見返しに「此七巻は新玉津島の七松子か天文の末つ／かた写し置たりしを延宝の頃北村季／吟彼御社に居て湖月抄を作る時引／用したる古本のよしにて吉田氏より／伝来す／　文政六とせの九月　岡田啓」の所蔵奥書がある。岡田啓は尾張藩士、国学者。『尾張名所図会』の編纂者として知られる。